生理不順の見方と対策

生理不順とは?

  一般に成熟した女性の生理(月経)の周期または持続日数が正常範囲から著しく外れた場合を、生理不順(月経不順)と呼んでいます。他に生理の量(経血量)が極端に多いか少ない場合も、これに含まれることがあります。

 月経が正常かどうかの判断するには、「月経周期」、「持続日数」、「経血量」の3つの要素があります。

月経周期と持続期間 

 「月経周期」は、月経の初日から次の月経が始まる前日までの日数で、25~38日が正常とされています。「持続日数」は、何日間月経が続くかということで、3~7日が目安です。

 月経の周期が非常に短く15~20日間くらいで来るものを頻発月経。逆に2~3ヶ月おき、または年に数回程度しか来ないものを稀発月経といいます。

 これらは、基礎体温表の記入や血液検査、超音波検査で診断がつきます。基礎体温を計ることは自分の月経を知る上で大変有効なのでおすすめします。体温は運動や食事などにより変動しますので、朝、目が覚めたら起き上がる前に計るようにします。微妙な体温を測定するために婦人体温計を用い、口の中で計ります。

 1回の月経周期の間に、通常1個の排卵があります。基礎体温を表にすると月経周期の前半約2週間は体温が低く(低温相)、後半約2週間は体温が高くなります(高温相)。排卵は低温相から高温相に移る数日の間と考えられます。基礎体温は、起床時間の変更や前日の飲酒などでも微妙に変化します。そういったエピソードも記入しておくとよいでしょう。

 連続して記入することにより無排卵の可能性や、妊娠の可能性もわかります。心配なことがあったら、基礎体温表を持参し婦人科を受診するとよいでしょう。

月経の経血量

 1回の月経期間でみられる「経血量」は個人差もありますが20~140ml程度です。これをすべて血液だと思っている人もいるようですが、剥がれた子宮内膜や粘液、分泌物を含むので血液は50mlくらいです。

 経血量をその都度量るわけにはいきませんが、普通のナプキンが1時間もたない場合や、大きな血の塊が出るような場合は過多月経と思っていいでしょう。この場合、子宮筋腫や子宮腺筋症など子宮の病気が疑われます。子宮の病気が原因の過多月経は、毎月同じように多いのが特徴です。多かったり少なかったりするようなら、卵巣の機能が原因であることが多いようです。 

生理不順の対策

 月経の周期は人によって違いますし、同じ人でもいつも同じとは限らないので、あまり神経質になる必要もありませんが、成熟した大人の女性なら自分の月経については把握しておきたいものです。自分の月経周期は何日で、何日間くらい続き、経血量はどのくらいか(何枚くらいナプキンを使うか)、最終月経はいつから何日間だったか、手帳などに書きとめておくとよいでしょう。

 また、思春期の場合は、初潮が始まって月経が順調になるまで時間のかかる人もいるので、初期の生理不順はあまり心配せず様子をみていいでしょう。ただ、1度順調だった月経が不順になった場合は何か問題がある可能性があります。

 月経は、子宮だけで起きているのではなく、脳の視床下部と卵巣からのホルモンの分泌によりコントロールされています。視床下部からのホルモンにより卵巣で女性ホルモン分泌や排卵が起こり、視床下部は分泌された女性ホルモンの量の変化に対応し、ホルモン分泌を調整します。それにより、卵巣からの女性ホルモンの分泌が周期的に行なわれます。

 血液中の女性ホルモンの増減に応じて、子宮では内膜の増殖、粘液分泌、内膜の剥離が行なわれ、月経のリズムがつくられます。この月経のコントロールタワーである視床下部には、自律神経の中枢など様々な機能が集まっています。そのため、ストレスの影響を受けやすく、月経もちょっとしたストレスにより影響を受けます。職場や学校などの環境の変化、人間関係、失恋、過激なスポーツ、急激な体重減少、無理なダイエットなども月経に影響があります。

 成熟した女性が3ヶ月以上にわたり月経が来ない場合を続発性無月経といい、3ヶ月以上は放置しないほうがいいでしょう。放置した期間が長いと治療に要する時間もそれだけかかります。

 正常といわれる人でも月経はゆうつなものです。特に大事なスケジュールと重なると心配です。結婚式、ハネムーン、海外旅行、出張など月経はずらしたいもの。月経周期を変更することは可能です。月経は体の中のホルモンでコントロールされているので、ホルモン剤を用いることにより周期を変えることが出来ます。月経の時期を変更したい時は、予定月経日の1ヵ月以上前に婦人科の医師に相談してください。

生理不順が気になる人は不妊症やストレス耐性度をチェックしましょう!

生理不順が気になる方は不妊症度をチェックしましょう!

 一般的に「不妊症」とされるのは「妊娠を望んでいるカップルが通常の性生活を行っているにもかかわらず、1年を経過しても妊娠しない場合」です。現在10組に1組のカップルが何らかの原因で不妊症であるというデータがあります。

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生理不順が気になる方はストレス耐性度をチェックしましょう!

 生理不順と”ストレス”は大きな関係があるとされています。ストレス耐性とは、ストレスにどれだけ耐えることができるかの強さの違いをいいます。心身ともに健康に過ごすためには、ストレスと上手く付き合っていくことが大切です。自身のストレス耐性がどれくらいか確認する意味でも、気軽にチェックしてみてください。

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